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エミューとはオーストラリア大陸内陸部に生息するダチョウ目エミュー科の鳥類です。小型のダチョウに似ていて飛ぶことはできません。ダチョウに次いで地球上で2番目に大きい鳥とされています。

砂漠地帯のような昼夜の寒暖の差が大きく、水や食糧の乏しい過酷な環境で何万年ものあいだ、エミューはしぶとく生き抜いてきました。

ケガにも強い上に、メスのエミューは孵化するまで60日もの間、飲まず食わずで卵を抱き続けられるだけの栄養を皮下脂肪に蓄えられることも、その生命力の強さを何よりも物語っています。

オーストラリアの原住民・アボリジニの人々はエミューを狩り、食糧や衣服の材料として余すことなく利用してきました。

なかでもエミューのオイルは、その保湿性や再生力に着目して、医療にも活用していました。アボリジニの口承では、強い太陽光や厳しい気候から肌を保護するためにも塗っていたということです。

長らく繁殖してきたエミューが絶滅の危機に瀕したことがあります。1900年代にヨーロッパからの入植者が、農産物への食害を防ぐために徹底した駆除を行いました。

いまではエミューに絶滅の恐れはありませんが、野生のものではなく人工的に繁殖したエミューからエミューオイルを抽出しています。